永井 荷風

砂糖

新字新仮名 約2,488字・読了目安5分

この作品を読む Amazonで探す

病めるが上にも年々更に新しき病を増すわたしの健康は、譬えて見れば雨の漏る古家か虫の喰った老樹の如きものであろう。雨の漏るたび壁は落ち柱は腐って行きながら古家は案外風にも吹き倒されずに立っているものである。虫にくわれた老樹の幹は年々うつろにな…

作品情報

初出「国粋 第二卷第十號」国粋出版社、1921(大正10)年10月1日
分類NDC 914
公開日2020-11-30
最終更新2020-10-28
底本 「麻布襍記 ――附・自選荷風百句」中公文庫、中央公論新社
入力きりんの手紙
校正砂場清隆

永井 荷風の他の作品

永井 荷風の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。