永井 荷風

偏奇館漫録

新字新仮名 約21,549字・読了目安43分

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○ 庚申の年孟夏居を麻布に移す。ペンキ塗の二階家なり。因って偏奇館と名づく。内に障子襖なく代うるに[#「代うるに」は底本では「代ふるに」]扉を以てし窓に雨戸を用いず硝子を張り床に畳を敷かず榻を置く。朝に簾を捲くに及ばず夜に戸を閉すの煩なし。…

作品情報

初出「新小説 第二十五年第十號~第二十六年第三號」春陽堂、1920(大正9)年10月1日~1921(大正10)年3月1日
分類NDC 914
公開日2021-04-30
最終更新2021-03-27
底本 「麻布襍記 ――附・自選荷風百句」中公文庫、中央公論新社
入力きりんの手紙
校正入江幹夫

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