山川 方夫

暑くない夏

新字新仮名 約1,697字・読了目安3分

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「……夏が来たのね」 女は、天井を見上げたままでいった。 白い天井。白い壁。白いシーツ。女の顔も白い。 「空を見ていると、わかるの。ついこないだまで、どんよりと空の濁った日ばかりがつづいてたわ。まるで、水に落ちたケント紙のような色の空だった…

作品情報

初出「朝日新聞(夕刊)」1962(昭和37)年7月1日
分類NDC 911
公開日2021-07-18
最終更新2021-06-28
底本 「親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選」創元推理文庫、東京創元社
入力toko
校正najuful

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