山本 周五郎

北へ傾がった家

新字新仮名 約1,564字・読了目安3分

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何月ぶりかに来た若い客が、迷わずに来たといって自慢そうな顔をした。 「途中でききましてね、あのお宅は垣根を作りましたかというと、いや元のままですといって、その人はにやにやしましてね」などと、さも賢こそうに自分もにやにやした。 わが家には垣根…

作品情報

初出「朝日新聞」1952(昭和27)年12月
公開日2025-06-08
最終更新2025-06-08
底本 「暗がりの弁当」河出文庫、河出書房新社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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