原 民喜

「詩集 登高」跋

新字旧仮名 約683字・読了目安1分

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一九四三年の秋であった。三年あまり便りのなかった長光太から葉書をもらった。葉書はつぎつぎに来るやうになった。暗いところから出された光太は、人の顔を見るたびに、しっぽを振りたくなる負け犬の気持がするといふことが書いてあった。葉書には横書の片仮…

作品情報

公開日2023-07-10
最終更新2023-07-10
底本 「詩集 登高」財団法人北海道文学館
入力竹井真
校正持田和踏

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