森 鴎外

ぢいさんばあさん

旧字旧仮名 約6,035字・読了目安12分

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文化六年の春が暮れて行く頃であつた。麻布龍土町の、今歩兵第三聯隊の兵營になつてゐる地所の南隣で、三河國奧殿の領主松平左七郎乘羨と云ふ大名の邸の中に、大工が這入つて小さい明家を修復してゐる。近所のものが誰の住まひになるのだと云つて聞けば、松平…

作品情報

初出「新小説」1915(大正4)年9月
分類NDC 913
公開日1997-10-08
最終更新2014-09-17
底本 「日本現代文學全集 7 森鴎外集」講談社
入力青空文庫

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