森 鴎外

二人の友

新字新仮名 約12,388字・読了目安25分

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私は豊前の小倉に足掛四年いた。その初の年の十月であった。六月の霖雨の最中に来て借りた鍛冶町の家で、私は寂しく夏を越したが、まだその夏のなごりがどこやらに残っていて、暖い日が続いた。毎日通う役所から四時過ぎに帰って、十畳ばかりの間にすわってい…

作品情報

初出「アルス」1915(大正4)年6月
分類NDC 913
公開日1999-10-16
最終更新2014-09-17
底本 「新潮日本文学1 森鴎外集」新潮社
入力柿澤早苗
校正湯地光弘

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