森 鴎外

杯

新字新仮名 約2,820字・読了目安6分

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温泉宿から皷が滝へ登って行く途中に、清冽な泉が湧き出ている。 水は井桁の上に凸面をなして、盛り上げたようになって、余ったのは四方へ流れ落ちるのである。 青い美しい苔が井桁の外を掩うている。 夏の朝である。 泉を繞る木々の梢には、今まで立ち籠…

作品情報

初出「中央公論」1910(明治43)年1月
分類NDC 913
公開日2000-08-09
最終更新2014-09-17
底本 「山椒大夫・高瀬舟」新潮文庫、新潮社
入力砂場清隆
校正松永正敏

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