佐左木 俊郎

指と指環

新字新仮名 約5,818字・読了目安12分

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銀座裏のカッフェ・クジャクの内部はまだ客脚が少なく、閑散を極めていた。 彼は、焦茶色の外套の襟で頤を隠して、鳶色のソフトを眼深に引き下げていた。そして、室の中を一渡り見渡してから、彼は隅のテーブルへ行って身体を投げ出した。 「いらっしゃいま…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-12-06
最終更新2014-09-17
底本 「佐左木俊郎選集」英宝社
入力大野晋
校正湯地光弘

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