佐左木 俊郎

仮装観桜会

新字新仮名 約12,742字・読了目安25分

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1 靄! 靄! 靄! 靄の日が続いた。胡粉色の靄で宇宙が塗り潰された。そして、その冷たい靄ははるかの遠方から押し寄せてくる暖かいものを、そこで食い止めていた。食い止めて吸収していた。 靄の中で桜の蕾が目に見えて大きくなっていった。人間の感情…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-06-28
最終更新2014-09-17
底本 「恐怖城 他5編」春陽文庫、春陽堂書店
入力大野晋
校正鈴木伸吾

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