夏目 漱石

二百十日

新字新仮名 約33,462字・読了目安67分

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一 ぶらりと両手を垂げたまま、圭さんがどこからか帰って来る。 「どこへ行ったね」 「ちょっと、町を歩行いて来た」 「何か観るものがあるかい」 「寺が一軒あった」 「それから」 「銀杏の樹が一本、門前にあった」 「それから」 「銀杏の樹から本…

作品情報

初出「中央公論」1906(明治39)年10月
分類NDC 913
公開日1999-02-19
最終更新2014-09-17
底本 「夏目漱石全集3」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正伊藤時也

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