夏目 漱石

京に着ける夕

新字新仮名 約5,038字・読了目安10分

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汽車は流星の疾きに、二百里の春を貫いて、行くわれを七条のプラットフォームの上に振り落す。余が踵の堅き叩きに薄寒く響いたとき、黒きものは、黒き咽喉から火の粉をぱっと吐いて、暗い国へ轟と去った。 たださえ京は淋しい所である。原に真葛、川に加茂、…

作品情報

初出「大阪朝日新聞」1907(明治40)年4月9日~11日
分類NDC 915
公開日1999-05-12
最終更新2018-09-29
底本 「夏目漱石全集10」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正大野晋

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