宮本 百合子

一条の縄

新字新仮名 約5,129字・読了目安10分

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月の冴えた十一月の或る夜である。 二羽の鴨が、田の畔をたどりたどり餌を漁って居る。 収獲を終った水田の広い面には、茶筅の様な稲の切り株がゾクゾク並んで、乾き切って凍て付いた所々には、深い亀裂破れが出来て居る。 小路は霜で白く光り、寒げな靄に…

作品情報

初出「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日
分類NDC 913
公開日2008-09-01
最終更新2014-09-21
底本 「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正土屋隆

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