織田 作之助

聴雨

新字旧仮名 約12,702字・読了目安25分

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午後から少し風が出て来た。床の間の掛軸がコツンコツンと鳴る。襟首が急に寒い。雨戸を閉めに立つと、池の面がやや鳥肌立つて、冬の雨であつた。火鉢に火をいれさせて、左の手をその上にかざし、右の方は懐手のまま、すこし反り身になつてゐると、 「火鉢に…

作品情報

分類NDC 796 913
公開日1998-08-05
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文學大系 70 武田麟太郎・島木健作・織田作之助・檀一雄集」筑摩書房
入力j.utiyama
校正野口英司

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