泉 鏡花

海異記

新字新仮名 約22,534字・読了目安45分

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一 砂山を細く開いた、両方の裾が向いあって、あたかも二頭の恐しき獣の踞ったような、もうちっとで荒海へ出ようとする、路の傍に、崖に添うて、一軒漁師の小家がある。 崖はそもそも波というものの世を打ちはじめた昔から、がッきと鉄の楯を支いて、幾億尋…

作品情報

分類NDC 913
公開日2006-07-11
最終更新2014-09-18
底本 「泉鏡花集成4」ちくま文庫、筑摩書房
入力土屋隆
校正門田裕志

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