泉 鏡花 、泉 鏡太郎

人魚の祠

旧字旧仮名 約18,008字・読了目安36分

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一 「いまの、あの婦人が抱いて居た嬰兒ですが、鯉か、鼈ででも有りさうでならないんですがね。」 「…………」 私は、默つて工學士の其の顏を視た。 「まさかとは思ひますが。」 赤坂の見附に近い、唯ある珈琲店の端近な卓子で、工學士は麥酒の硝子杯を…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-12-13
最終更新2014-09-17
底本 「鏡花全集 巻十六」岩波書店
入力馬野哲一
校正鈴木厚司

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