岡本 かの子

母子叙情

新字新仮名 約83,018字・読了目安166分

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かの女は、一足さきに玄関まえの庭に出て、主人逸作の出て来るのを待ち受けていた。 夕食ごろから静まりかけていた春のならいの激しい風は、もうぴったり納まって、ところどころ屑や葉を吹き溜めた箇所だけに、狼藉の痕を残している。十坪程の表庭の草木は、…

作品情報

初出「文学界」1937(昭和12)年3月号
分類NDC 913
公開日2001-05-07
最終更新2017-06-04
底本 「昭和文学全集 第5巻」小学館
入力阿部良子
校正松永正敏

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