岡本 かの子

鶴は病みき

新字新仮名 約28,336字・読了目安57分

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白梅の咲く頃となると、葉子はどうも麻川荘之介氏を想い出していけない。いけないというのは嫌という意味ではない。むしろ懐しまれるものを当面に見られなくなった愛惜のこころが催されてこまるという意味である。わが国大正期の文壇に輝いた文学者麻川荘之介…

作品情報

初出「文学界」1936(昭和11)年6月号
分類NDC 913
公開日2001-04-03
最終更新2017-05-19
底本 「昭和文学全集 第5巻」小学館
入力阿部良子
校正松永正敏

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