横光 利一

父

新字旧仮名 約3,288字・読了目安7分

この作品を読む Amazonで探す

雨が降りさうである。庭の桜の花が少し凋れて見えた。父は夕飯を済ませると両手を頭の下へ敷いて、仰向に長くなつて空を見てゐた。その傍で十九になる子と母とがまだ御飯を食べてゐる。 「踊を見に行かうか三人で。」と出しぬけに父は云つた。 「踊つて何処…

作品情報

初出「時事新報」1921(大正10)年1月5日
分類NDC 913
公開日2001-12-10
最終更新2014-09-17
底本 「定本横光利一全集 第一巻」河出書房新社
入力高寺康仁
校正松永正敏

横光 利一の他の作品

横光 利一の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。