横光 利一

悲しめる顔

新字旧仮名 約8,512字・読了目安17分

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京の娘は美しいとしきりに従弟が賞めた。それに帰るとき、 「此の雨があがると祇園の桜も宜しおすえ。」 そんなことを云つたので猶金六は京都へ行つてみたくなつた。 縁側で彼の義兄が官服を着たまゝ魚釣り用の浮きを拵へてゐる。金六は義兄の傍に蹲んだ。…

作品情報

初出「街 第一號」1921(大正10)年6月1日
分類NDC 913
公開日2020-03-17
最終更新2020-03-03
底本 「定本 横光利一全集 第一卷」河出書房新社
入力野崎芹香
校正岡村和彦

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