佐左木 俊郎

指

新字新仮名 約2,358字・読了目安5分

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一 彼女は銀座裏で一匹のすっぽんを買った。彼女のそれを大型の鰐皮製のオペラ・バッグに落とし込んで、銀座のペーヴメントに出た。 宵の銀座は賑っていた。彼女は人の肩を押し分けるようにしながら、尾張町の停留所の方へ歩いた。店を開きかけた露店商人が…

作品情報

初出「文学時代」1929(昭和4)年6月号
分類NDC 913
公開日1999-09-24
最終更新2014-09-17
底本 「佐左木俊郎選集」英宝社
入力大野晋
校正鈴木伸吾

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