寺田 寅彦

からすうりの花と蛾

新字新仮名 約9,230字・読了目安18分

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ことしは庭のからすうりがずいぶん勢いよく繁殖した。中庭の四つ目垣のばらにからみ、それからさらにつるを延ばして手近なさんごの木を侵略し、いつのまにかとうとう樹冠の全部を占領した。それでも飽き足らずに今度は垣の反対側のかえでまでも触手をのばして…

作品情報

初出「中央公論」1932(昭和7)年10月
分類NDC 486
公開日1999-11-24
最終更新2014-09-17
底本 「寺田寅彦随筆集 第三巻」岩波文庫、岩波書店
入力田辺浩昭
校正かとうかおり

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