寺田 寅彦

藤の実

新字新仮名 約2,920字・読了目安6分

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昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、居間の机の前へすわると同時に、ぴしりという音がして何か座右の障子にぶつかったものがある。子供がいたずらに小石でも投げたかと思ったが、そうではなくて、それは庭の藤棚の藤豆がはねてその実の一つが飛んで来たので…

作品情報

初出「鉄塔」1933(昭和8)年2月
分類NDC 470
公開日1999-11-24
最終更新2014-09-17
底本 「寺田寅彦随筆集 第四巻」岩波文庫、岩波書店
入力田辺浩昭
校正かとうかおり

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