林 芙美子

或る女

旧字旧仮名 約9,761字・読了目安20分

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何時ものやうに歸つて來ると、跫音をしのばせて梯子段へ足さぐりで行つたが、梯子段の下の暗がりで、良人の堂助が矢庭に懷中電燈をとぼした。たか子はぎくつとして小さい叫び聲を擧げた。 「何さ‥‥まだ、あなた、起きていらつしたの?」 「寢てればよかつ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2005-08-20
最終更新2014-09-18
底本 「氷河」竹村書房
入力林幸雄
校正花田泰治郎

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