林 芙美子

夜福

旧字旧仮名 約6,788字・読了目安14分

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一 青笹の描いてある九谷の湯呑に、熱い番茶を淹れながら、久江はふつと湯呑茶碗のなかをのぞいた。 茶柱が立つてゐる。絲筋のやうなゆるい湯氣が立ちあがつてゐる。 「おばアちやん、清治のお茶、また茶柱が立つてゐますよ」 雪見障子から薄い朝の陽が射…

作品情報

分類NDC 913
公開日2005-09-09
最終更新2014-09-18
底本 「旅館のバイブル」大阪新聞東京支社
入力林幸雄
校正花田泰治郎

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