林 芙美子

雨

旧字旧仮名 約17,129字・読了目安34分

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大寒の盛りだといふのに、一向雪の降る氣配もなく、この二三日はびしやびしやと霙のやうな雨ばかり降つてゐた。晝間から町中を歩き𢌞つたので孝次郎はすつかりくたびれ果ててゐた。何處でもいゝから今夜ひと晩眠らせてくれる家はないかと思つた。出鱈目に、…

作品情報

分類NDC 913
公開日2018-12-31
最終更新2018-11-24
底本 「林芙美子全集 第五巻」文泉堂出版
入力しんじ
校正阿部哲也

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