林 芙美子

谷間からの手紙

新字旧仮名 約5,004字・読了目安10分

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第一信 まるで、それは登山列車へでも乗つてゐるやうでありました。トンネルを抜けるたび、雲の流れが眼に近くなつて、泣いたあとの淋しさを感じてゐます。 「貴女のいらつしやる町はあれなンでせうね」 さう言つて、東京から一緒だつた兵隊さんが、谷間に…

作品情報

初出「令女界」1931(昭和6年)10月号
分類NDC 913
公開日2005-08-24
最終更新2014-09-18
底本 「林芙美子全集 第十五巻」文泉堂出版
入力林幸雄
校正花田泰治郎

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