死者の書
旧字旧仮名 約70,045字・読了目安140分
一 彼の人の眠りは、徐かに覺めて行つた。まつ黒い夜の中に、更に冷え壓するものゝ澱んでゐるなかに、目のあいて來るのを、覺えたのである。 した した した。耳に傳ふやうに來るのは、水の垂れる音か。ただ凍りつくやうな暗闇の中で、おのづと睫と睫とが…
作品情報
| 分類 | NDC 913 |
|---|---|
| 公開日 | 2004-01-01 |
| 最終更新 | 2014-09-18 |
| 底本 | 「死者の書」角川書店 |
| 入力 | 門田裕志 |
| 校正 | 多羅尾伴内 |
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