折口 信夫

死者の書

旧字旧仮名 約70,068字・読了目安140分

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一 彼の人の眠りは、徐かに覺めて行つた。まつ黒い夜の中に、更に冷え壓するものゝ澱んでゐるなかに、目のあいて來るのを、覺えたのである。 した した した。耳に傳ふやうに來るのは、水の垂れる音か。たゞ凍りつくやうな暗闇の中で、おのづと睫と睫とが…

作品情報

初出「日本評論 第十四巻第一~三号」1939(昭和14)年1~3月
分類NDC 913
公開日2009-02-19
最終更新2014-09-21
底本 「折口信夫全集 第廿四巻」中央公論社
入力門田裕志
校正多羅尾伴内

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