寺田 寅彦

車

新字新仮名 約1,130字・読了目安2分

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私が九つの秋であった、父上が役を御やめになって家族一同郷里の田舎へ引移る事になった。勿論その頃はまだ東海道鉄道は全通しておらず、どうしても横浜から神戸まで船に乗らねばならぬ。が、困った事には父上の外は揃いも揃うた船嫌いで海を見るともう頭痛が…

作品情報

初出「ホトトギス 第三巻第十二号」1900(明治33)年9月10日
分類NDC 914
公開日2004-02-14
最終更新2016-02-25
底本 「寺田寅彦全集 第一巻」岩波書店
入力Nana ohbe
校正川向直樹

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