寺田 寅彦

北氷洋の氷の割れる音

新字新仮名 約3,280字・読了目安7分

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一九三二年の夏の間に、シベリアの北の氷海を一艘のあまり大きくない汽船が一隊の科学者の探険隊を載せて、時々行く手をふさぐ氷盤を押し割りながら東へ東へと航海していた。しかしその氷の割れる音は科学を尊重するはずの日本へ少しも聞こえなかった。満州問…

作品情報

初出「鉄塔」1933(昭和8)年1月
分類NDC 914
公開日2003-06-07
最終更新2014-09-17
底本 「寺田寅彦随筆集 第四巻」岩波文庫、岩波書店
入力(株)モモ
校正かとうかおり

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