寺田 寅彦

球根

新字新仮名 約7,338字・読了目安15分

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九月中旬の事であった。ある日の昼ごろ堅吉の宅へ一封の小包郵便が届いた。大形の茶袋ぐらいの大きさと格好をした紙包みの上に、ボール紙の切れが縛りつけて、それにあて名が書いてあったが、差出人はだれだかわからなかった。つたない手跡に見覚えもなかった…

作品情報

初出「改造」1921(大正10)年1月
分類NDC 470
公開日1999-11-24
最終更新2014-09-17
底本 「寺田寅彦随筆集 第一巻」岩波文庫、岩波書店
入力田辺浩昭
校正かとうかおり

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