森 鴎外

木精

新字新仮名 約2,822字・読了目安6分

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巌が屏風のように立っている。登山をする人が、始めて深山薄雪草の白い花を見付けて喜ぶのは、ここの谷間である。フランツはいつもここへ来てハルロオと呼ぶ。 麻のようなブロンドな頭を振り立って、どうかしたら羅馬法皇の宮廷へでも生捕られて行きそうな高…

作品情報

分類NDC 913
公開日2001-07-31
最終更新2014-09-17
底本 「森鴎外全集2」ちくま文庫、筑摩書房
入力鈴木修一
校正mayu

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