若山 牧水

樹木とその葉

14 虻と蟻と蝉と

旧字旧仮名 約1,890字・読了目安4分

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光を含んだ綿雲が、軒端に見える空いつぱいに輝いて、庭木といふ庭木は葉先ひとつ動かさず、それぞれに雲の光を宿して濡れた樣に靜まつてゐる。蝉の聲はその中のあらゆる幹から枝から起つてゐる樣に群り湧いて、永い間私の耳を刺して居た。 數日續いた暴風雨…

作品情報

分類NDC 914
公開日2001-04-04
最終更新2014-09-17
底本 「若山牧水全集 第七卷」雄鷄社
入力柴武志
校正浅原庸子

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