若杉 鳥子

ある遊郭での出来事

公娼存廃論者への参考資料としての実例

新字新仮名 約5,829字・読了目安12分

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1 大泥棒の客 ある晩、F楼の亭主が隣家のH楼の電話を借りにいった。 Fにも電話があるのに自分の処へ借りに来たものだから、H楼の亭主は何事かと思って、 『お宅の電話は、どうかしましたか?』 と訊いた。 『ナニ、警察へちょっと……野郎感づくと…

作品情報

初出「婦人公論 第十年八号」中央公論社、1925(大正14)年8月1日
分類NDC 916
公開日2001-03-19
最終更新2014-09-17
底本 「空にむかひて」武蔵野書房
入力林幸雄
校正小林徹

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