若杉 鳥子

彼女こゝに眠る

旧字旧仮名 約8,072字・読了目安16分

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その夜の月は、紺碧の空の幕からくり拔いたやうに鮮やかだつた。 夜露に濡れた草が、地上に盛り溢れさうな勢ひで、野を埋めてゐた。 『お歸んなさい、歸つて下さい。』 『いえ。私はもう歸らないつもりです。』 『どこまでひとを困らせようといふんです。…

作品情報

分類NDC 913
公開日2001-01-17
最終更新2014-09-17
底本 「若草6巻2号」宝文館
入力林幸雄
校正大野裕

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