若杉 鳥子

浅間山麓

新字新仮名 約2,723字・読了目安5分

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落葉松の暗い林の奥で、休みなくかっこうが鳴いている。単調な人なつっこいその木霊が、また向こうの山から呼びかけてくる。七月というに、谷川の音に混じって鴬がかしましく饒舌している。然しここでは、鴬も雀程にも珍しく思われない。 谷あいの繁みをわけ…

作品情報

初出「都新聞」1934(昭和9)年7月28~29日
分類NDC 914
公開日2003-04-15
最終更新2014-09-17
底本 「空にむかひて 若杉鳥子随筆集」武蔵野書房
入力林幸雄
校正小林徹

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