若杉 鳥子

独り旅

新字新仮名 約1,935字・読了目安4分

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汽車がA駅を通過する頃から曇って来て、霧で浅間の姿も何も見えなくなった。冷たい風と一緒に小雨が降り出して、山際の畔で、山羊が黙々と首を振っている。三つめの駅で汽車を降りた時には、もう日が昏れかけていたし、自動車もあるにはあったが、目的地まで…

作品情報

初出「詩精神」1934(昭和9年)9月
分類NDC 914
公開日2003-04-15
最終更新2014-09-17
底本 「空にむかひて 若杉鳥子随筆集」武蔵野書房
入力林幸雄
校正小林徹

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