佐左木 俊郎

都会地図の膨脹

新字新仮名 約10,132字・読了目安20分

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序景 窓は広い麦畠の、濃緑の波に向けて開け放されていた。擽るような五月の軟風が咽せかえるばかりの草いきれを孕んで来て、かるく、白木綿の窓帷を動かしていた。 南面の窓に並んで、鉄筋混凝土の上層建築が半分ほど出来あがっていた。その上に組まれた二…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-03-12
最終更新2014-09-17
底本 「日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)」新日本出版社
入力林幸雄
校正浅原庸子

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