葉山 嘉樹

浚渫船

新字新仮名 約5,153字・読了目安10分

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私は行李を一つ担いでいた。 その行李の中には、死んだ人間の臓腑のように、「もう役に立たない」ものが、詰っていた。 ゴム長靴の脛だけの部分、アラビアンナイトの粟粒のような活字で埋まった、表紙と本文の半分以上取れた英訳本。坊主の除れたフランスの…

作品情報

初出「文芸戦線」1926(大正15)年9月号
分類NDC 913
公開日2010-02-24
最終更新2014-09-21
底本 「日本プロレタリア文学集・8 葉山嘉樹集」新日本出版社
入力林幸雄
校正伊藤時也

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