葉山 嘉樹

セメント樽の中の手紙

新字新仮名 約2,773字・読了目安6分

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松戸与三はセメントあけをやっていた。外の部分は大して目立たなかったけれど、頭の毛と、鼻の下は、セメントで灰色に蔽われていた。彼は鼻の穴に指を突っ込んで、鉄筋コンクリートのように、鼻毛をしゃちこばらせている、コンクリートを除りたかったのだが一…

作品情報

分類NDC 913
公開日1998-10-03
最終更新2014-09-17
底本 「全集・現代文学の発見・第一巻 最初の衝撃」学芸書林
入力山根鋭二
校正かとうかおり

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