林 芙美子

蛙

新字新仮名 約3,029字・読了目安6分

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暗い晩で風が吹いていました。より江はふと机から頭をもちあげて硝子戸へ顔をくっつけてみました。暗くて、ざわざわ木がゆれているきりで、何だか淋しい晩でした。ときどき西の空で白いような稲光りがしています。こんなに暗い晩は、きっとお月様が御病気なの…

作品情報

分類NDC K913
公開日2002-01-03
最終更新2014-09-17
底本 「赤い鳥傑作集」新潮文庫、新潮社
入力林幸雄
校正もりみつじゅんじ

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