国木田 独歩

恋を恋する人

新字新仮名 約9,544字・読了目安19分

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一 秋の初の空は一片の雲もなく晴て、佳い景色である。青年二人は日光の直射を松の大木の蔭によけて、山芝の上に寝転んで、一人は遠く相模灘を眺め、一人は読書している。場所は伊豆と相模の国境にある某温泉である。 渓流の音が遠く聞ゆるけれど、二人の耳…

作品情報

初出「中央公論」1907(明治40)年1月
分類NDC 913
公開日1999-05-16
最終更新2014-09-17
底本 「日本の短編小説[明治・大正]」潮文庫、潮出版社
入力鈴木厚司
校正鈴木厚司

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