森 鴎外

牛鍋

新字新仮名 約2,041字・読了目安4分

この作品を読む Amazonで探す

鍋はぐつぐつ煮える。 牛肉の紅は男のすばしこい箸で反される。白くなった方が上になる。 斜に薄く切られた、ざくと云う名の葱は、白い処が段々に黄いろくなって、褐色の汁の中へ沈む。 箸のすばしこい男は、三十前後であろう。晴着らしい印半纏を着ている…

作品情報

初出「心の花」1910(明治43)年1月
分類NDC 913
公開日2003-09-04
最終更新2016-02-06
底本 「普請中 青年 森鴎外全集2」ちくま文庫、筑摩書房
入力鈴木修一
校正松永正敏

森 鴎外の他の作品

森 鴎外の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。