泉 鏡花

白金之絵図

新字新仮名 約29,451字・読了目安59分

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一 片側は空も曇って、今にも一村雨来そうに見える、日中も薄暗い森続きに、畝り畝り遥々と黒い柵を繞らした火薬庫の裏通、寂しい処をとぼとぼと一人通る。 「はあ、これなればこそ可けれ、聞くも可恐しげな煙硝庫が、カラカラとして燥いで、日が当っては大…

作品情報

分類NDC 913
公開日2007-03-09
最終更新2014-09-21
底本 「泉鏡花集成6」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正高柳典子

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