泉 鏡花

海の使者

新字新仮名 約6,739字・読了目安13分

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上 何心なく、背戸の小橋を、向こうの蘆へ渡りかけて、思わず足を留めた。 不図、鳥の鳴音がする。……いかにも優しい、しおらしい声で、きりきり、きりりりり。 その声が、直ぐ耳近に聞こえたが、つい目前の樹の枝や、茄子畑の垣根にした藤豆の葉蔭ではな…

作品情報

初出「文章世界」1909(明治42)年7月
分類NDC 913
公開日2008-12-30
最終更新2014-09-21
底本 「高野聖」集英社文庫、集英社
入力門田裕志
校正土屋隆

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