泉 鏡花

南地心中

新字新仮名 約49,487字・読了目安99分

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一 「今のは、」 初阪ものの赤毛布、という処を、十月の半ば過ぎ、小春凪で、ちと逆上せるほどな暖かさに、下着さえ襲ねて重し、野暮な縞も隠されず、頬被りがわりの鳥打帽で、朝から見物に出掛けた……この初阪とは、伝え聞く、富士、浅間、大山、筑波、は…

作品情報

分類NDC 913
公開日2006-12-12
最終更新2014-09-18
底本 「泉鏡花集成6」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正土屋隆

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