南部 修太郎

ハルピンの一夜

旧字旧仮名 約15,210字・読了目安30分

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頭の禿げた、うす穢いフロツク姿の老人の指揮者がひよいと立ち上つて指揮棒を振ると、何回目かの、相變らず下品な調子のフオツクス・トロツトが演奏團席の方で始まつた。落ちぶれ貴族の息子とでも云ひさうな若いロシヤ人、眼の動かし方に厭味のある、會社の書…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-02-19
最終更新2014-09-17
底本 「若き入獄者の手記」文興院
入力小林徹
校正柳沢成雄

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