岡本 かの子

小町の芍薬

新字旧仮名 約5,243字・読了目安10分

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根はかち/\の石のやうに朽ち固つてゐながら幹からは新枝を出し、食べたいやうな柔かい切れ込みのある葉は萌黄色のへりにうす紅をさしてゐた。 枝さきに一ぱいに蕾をつけてゐる中に、半開から八分咲きの輪も混つてゐた。その花は媚びた唇のやうな紫がかつた…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-05-23
最終更新2014-09-17
底本 「花の名随筆6 六月の花」作品社
入力門田裕志
校正林幸雄

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