幸田 露伴

太郎坊

新字新仮名 約9,773字・読了目安20分

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見るさえまばゆかった雲の峰は風に吹き崩されて夕方の空が青みわたると、真夏とはいいながらお日様の傾くに連れてさすがに凌ぎよくなる。やがて五日頃の月は葉桜の繁みから薄く光って見える、その下を蝙蝠が得たり顔にひらひらとかなたこなたへ飛んでいる。 …

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-12-23
最終更新2014-09-17
底本 「ちくま日本文学全集 幸田露伴」筑摩書房
入力林幸雄
校正門田裕志

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